健康な体作り

L-アルギニンとL-シトルリンの相乗効果

前回の続きです🌸
ここまでのお話しの流れは、
運動とサプリメント摂取のタイミング
運動のパフォーマンスを上げる
をご一読ください。

NO(一酸化窒素)を介したスポーツのパフォーマンス向上効果は、L-シトルリンを単独で摂取するよりも、L-アルギニンと組み合わせる事で、さらなる効果が期待できる可能性があります。L-シトルリンとL-アルギニンを併用することで、相乗的にNOの前躯体であるL-アルギニンや、NOそのものの産生も増加することが報告されています。1)

20~49歳の健常な男性42人に対し、プラセボ、L-アルギニン2g、L-シトルリン2g、またはL-アルギニン1gとL -シトルリン1gの組み合わせを8日間摂取させ、8日目の試験食摂取後の血中L-アルギニン濃度の変化と摂取4時間までの血中L-アルギニン濃度のAUC(血中濃度ー時間曲線下面積)を測定しました。その結果、血中L-アルギニン濃度が正常なヒトにおいて、L-アルギニン1gとL-シトルリン1gを組み合わせて摂取した場合、各々を単独で2g摂取するよりも、摂取1時間後に血中L-アルギニン濃度が優位に増加していることが示唆されました。また、摂取1時間後と4時間後におけるAUCは、組み合わせて摂取することでプラセボ群と比較して優位に増加することが示されました1)

以上のような研究報告は多く出され、L-シトルリンとL-アルギニンを組み合わせて摂取することで、相乗的に血中L-アルギニン濃度とNO濃度が上昇し、その結果としてより高い運動パフォーマンス向上効果をもたらすことが期待されます。

また、L-シトルリンを摂取することで、併用した他素材の組織送達量を向上させる効果が期待されます。また、健常者を対象とした試験では、運動2時間前にL-シトルリンを摂取し、サイクリング運動を行なうことで、血中のBCAA濃度が優位に低下することが報告されています2)これは、L-シトルリンの血流促進効果を介して、BCAAの筋肉での利用が向上したためと考えられ、筋肉へのエネルギー補給という観点でBCAAとL-シトルリンの組み合わせが有効である可能性が示唆されています。

 

近年、ランニングブームが後押しとなり、国内のランナー人口は2012年に初めて1000万人を超えました3)。2015年にはスポーツ庁も設置され、幅広い年代が運動に取り組める環境が整備されていくことで、スポーツ市場も今まで以上に拡大していくと考えられます。その中で、運動前に摂取することで、競技中の運動パフォーマンスを改善する素材として、L-シトルリン、L-アルギニンへの注目はますます高まると考えられます。
【シトルリン研究会】というwebサイトも立ち上がっており4)、L-シトルリンに関する様々な情報を発信しています。

運動による恩恵は計り知れないもの。より健康に美しくいるために、運動前後の栄養素についても知って、同じ運動を行なうのでも身体の中から運動効果を高めていきたいですね。
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引用文献:

1)Suzuki T et al.Biosci Biotechnol Biochem.2016Sep 26:
2)中村愛里子ら.Food style 21.17(10) 61-2.(2013)
3) Sreda.et al..Eur Appl Physiol.Sep:110(2):341-51.(2010)
4)笹川スポーツ財団.スポーツライフに関する調査.(2012)
5)シトルリン研究会 webサイト http://www.citrulline.jp/

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