赤ちゃん主導の離乳『BLW』②
🌱BLWとアレルギー💥
食べ物を与える時期を遅せても、食物アレルギーの発症予防にはつながらないという研究結果が出ています。とはいえ、アレルギーの出やすい食物を少しずつ試すといった工夫は必要です。
一方、BLWでは食品を別々に食べることができるので、スプーンで混ぜて与える離乳食に比べて、アレルギー源の推測がしやすいというメリットもあります。
肌のバリア機能もアレルギーとの関連があります。保湿もしっかり行いましょう。
🌱窒息のリスク⚠️
従来法(離乳食)と窒息のリスクは変わらないと言われています。
咽頭反射(オエっとなる)や咳反射(涙目になって咳をしている)は正常な生体反応です。本当に窒息が起きているときは静かで、顔色が青ざめていきます😨
赤ちゃんが窒息しやすい食べ物、状況は以下の通りです。
日本BLW協会が窒息対応の動画を配信しています。ご参考までに。
🌱いきなり固形で負担はかからない?🍚
生後5ヶ月になると、赤ちゃんの消化機能や腎臓の機能は食事を受け入れられるまでに成熟すると言われています。
またBLWでは赤ちゃんが目で見て食べ物を認識し唾液が分泌され、咀嚼することで消化液と混ざり消化を助けます。
にんじん🥕やトウモロコシ🌽がうんちにそのまま出てきて消化できていないのでは?と心配になることもあるかもしれません。
これは消化しきれなかった塊が出てきているだけで、栄養分は吸収されていますので心配いりません💪🏼✨
🌱何回食から始める?
従来は1回食から始めていたと思いますが、BLWは「家族の食卓に赤ちゃんを迎え入れる」ことが基本です。
3回から始まることもあるでしょう。3回食べなくても問題ありません。食事に参加する機会を与えましょう。
授乳の機会が減ると同時に、3回では足りず、間食をするようになりますが、これは赤ちゃんの胃が小さく、一度に必要な量を摂取できないためです。5〜6回食事の提供が必要になってきますが、あくまで「提供する回数の目安」であり、食べるかどうかは赤ちゃんが決めます。
🌱途中からBLWに切り替えられる?💡
「すでにスプーンを使用して食べさせてしまった、今からBLWは難しい?」と思う方もいるかもしれません。
問題はスプーンを使用することではなく、『スプーンを誰が操作するか』です。
12ヶ月の月齢にもなれば、手の巧緻性が向上し、フォークを使って器用に食べる子もいます。
大切なのは「赤ちゃん主導で食べさせる」ことであり、そうすることで自然とBLWに切り替わっていきます💡
シチューのレシピをご紹介します。
[材料]
カボチャ…1/4個
タマネギ…1/2個
エリンギ…2本
ブロッコリー…5房程度
水…2〜3カップ
塩・胡椒…適量
米粉…大さじ2
豆乳…300ml
1.取り分け用のカボチャ、エリンギはスティック状に切る…タマネギはくし切り、ブロッコリーは食べやすい大きさに切る
2.鍋に水とタマネギを入れて10分ほど中火で煮込む…そこへカボチャ、エリンギ、ブロッコリーを入れて蓋をし、カボチャが柔らかくなるまで中火で煮込む🫕
3.ボウルに米粉を入れ、豆乳を少しずつ加えながら伸ばしていく
4.子ども用のカボチャ、エリンギ、タマネギを取り出し、2へ3をまわし入れ、塩・胡椒で調味する🧂
このように大人と同じ具材を、食べやすい大きさにして、優しい味付けに変えるだけでBLWが実践できます。
赤ちゃん主導の食事なので、TVが見えない角度にしたり、食器やテーブルは柄のないシンプルなものを用いると赤ちゃんが食事に集中できます。
BLWが気になった方はぜひ、保健室スタッフにお声かけを。
またこちらの本📖をお手に取ってみてくださいね💁♀️💕
参考、引用
BLWをはじめよう!
一般社団法人日本BLW協会著