どこまでわかる❓妊活ワード①
着床率に影響する「ビタミンD」
- 日光を浴びるとビタミンDが生成される
- 感染症(免疫)と関連がある
健康意識のある人ならご存知かもしれませんが、実際に自分はビタミンDが足りているのかわからない人が多いはず。
ところが、不妊治療のクリニックでは当然のように初期の検査項目に組み込まれています。
そして結果と一緒に「こちらのサプリを購入して飲んでくださいね」とビタミンDの追加摂取を課されることが多いと聞きます。
2018年海外の大規模な研究データでは、ビタミンDの値が「不足」「不十分」とされた女性に対し、「十分」とされた女性は体外受精の妊娠率が1.46倍、出産率が1.34倍だったことが証明されました。
基準 |
割合 |
|
不足 |
<20ng/ml |
61.3% |
不十分 |
21-29ng/ml |
28.9% |
十分 |
>30ng/ml |
9.8% |
表で示しているのはある不妊治療クリニックにおける検査データの分布です。
60%以上の方が「不足」していることにも驚きましたが、「十分」であった女性のほとんどは既にサプリメントを摂取していたそうです。
日本で普通に食生活を送っていたら十分なビタミンD摂取は難しいのかもしれませんね。
ビタミンDだけでなく、妊活しやすい7つの習慣についてハーバード大学の研究をもとに詳しく説明した過去記事もご覧ください。
「産みたい人の食生活✳︎」
子宮内膜に大切な「アルギニン」
アルギニンは天然に存在するアミノ酸の一つで体内で生成されますが、健康を維持するための生成量は不十分と言われています。
女性不妊症へのアルギニンの効果
1.子宮内膜を厚くする効果
2.妊娠しにくい女性の妊娠促進効果
3.妊娠高血圧症候群の予防効果
詳細は男性不妊症へのアルギニンの効果https://www.ivf-shinagawa.com › pdf › L-Arginineをご参照ください。
子宮や卵巣への血流を改善するほか、成長ホルモンへ働きかける効果もあり、長期的に摂取すれば卵巣機能(卵子の元を作る機能)の改善も期待できるかもしれません。
もちろん、血管拡張の効果があるので生活習慣病の予防にもつながります。
今ではアルギニンのサプリメントを勧めるクリニックも多いです。一方で、「市販のサプリメントは男性ホルモンを増やしてしまうものもあるため、摂取は控えてください」と指導しているクリニックもあるようです。主治医の指示に従いつつ、摂取する場合は安心・安全な製品を選んでくださいね。
アルギニンについて、保健室の栄養士が過去に書いた記事もご参照ください。
「大切な栄養素L-アルギニンとは」