産後ケア 世界事情※前編
こんにちは、理学療法士の小山です。
数年前にある女優さんが産後に韓国の産後ケア施設を利用したニュースを耳にし、非常に羨ましく感じた記憶があります。
日本でも産後ケアという言葉かようやく浸透してきてはいますが、世界事情はどうなっているのでしょうか。アジア、オセアニアの一部の国をまとめてみました!
韓国
韓国には、産後調理院という、産後の母子をケアする施設がとても充実しており、 約2-3週間ほど利用する方が多いようです。産後のマッサージやヨガ教室だけでなく、ミルク教室、沐浴教室など様々なイベントにも参加できるのが特徴だそうです。
シンガポール
産後1週間くらいから数日間、マッサージを自宅で受けるのが主流です。特徴的なのは、マッサージ後に腹部や骨盤まわりを長い布で巻くことです。腰まわりを締めることで骨盤を調整し、母体の回復を助けると考えられています。膣内レーザー治療を、尿失禁や臓器脱改善のために受ける人も多いようです。
オーストラリア
オーストラリアには、GP(家庭医)という制度があり、出産は病院で行いますが、入院日数は短く、産後のメディカルチェックはGPと連携している助産師が自宅に訪問して行います。尿もれなど産後の骨盤・骨盤底筋トラブルの多くをGPと助産師でケアしています。
GPでは解決できない便失禁や尿失禁は総合的にケアする「骨盤医療センター」にて診療します。泌尿器科医、大腸外科医、理学療法士、泌尿器専門看護師などの専門家がそろっていて、1カ所で専門的な診断やケアを受けることができます。
近隣の国でも全く違いますね🇯🇵
こちらに載せていないアジア、オセアニアの各国にもそれぞれの産後ケアがあり、女性の精神的、身体的な回復をサポートしているようです。
次回は欧州の産後ケアについてまとめていきます!
引用 産後ケアの文化的背景と現代の課題についての一考察(文京学院大学保健医療技術学部紀要第8巻)、朝日新聞デジタル