産後の尿失禁③ 終
尿失禁のトレーニングを効果的に行うポイントを前回まとめましたが、トレーニング以外の生活面で気をつけるとよいとされていることもあります。
体重を減らす
BMIが高値であると腹圧性失禁のリスクとなりうるとされています。実際に肥満女性に対して、減量プログラムを行ったところ、腹圧性失禁が減少したと言う報告もあります。
飲水量に気をつける
必要以上の飲水や一度に沢山取りすぎると尿失禁の悪化につながると言われています。
授乳中や運動後など、多めに飲水が必要な場合もありますが、適切な1日の飲水量を守る必要があります。
カフェイン、アルコールの摂取量に気をつける
カフェインやアルコールには利尿作用があるため、過剰な摂取は尿失禁の悪化を招くと言われています。
便秘を解消する
便秘により骨盤底筋や膀胱周囲の靭帯が緩み、尿失禁を引き起こす場合もあります。
骨盤底筋のトレーニングと合わせて、上記の生活面を意識して改善すると、回復が早い傾向にあるようです。
また、改善するまでは尿ケア専用品のシートなどを使うことも大切です。恥ずかしくて購入できないなどの理由から生理用品で代用する方も多いようですが、おりものや経血と尿は成分が全く異なります。漏れやにおいの問題だけでなく、逆戻りによる肌への影響も考え、製品を選んでいきましょう。
引用 ウィメンズヘルスリハビリテーション、腹圧性尿失禁に対する理学療法のエビデンス(j-stage)