骨盤底筋の運動が必要な理由
骨盤底筋はどこの筋肉?
と聞かれて「ここです!」と指せる方はまだまだ多くないと思います。当院に通ってくださっている方にとっては復習になりますが、本日は骨盤底筋の運動の必要性について書いていきたいと思います。理学療法士の小山が解説していきます。
骨盤底筋とは骨盤の底にある筋肉の集まりのことで、内臓や子宮、膀胱などを本来のあるべき位置に収まるように、下から支えている筋肉です。
骨盤底筋が弱くなる原因
妊娠出産、加齢、運動不足、筋力低下、肥満などが挙げられます。
特に妊娠や経膣分娩時には骨盤底筋が過度に伸張されることが報告されています。
骨盤底筋が弱くなると・・・
内臓や子宮、膀胱が下がってきて膣から脱出する疾患である骨盤臓器脱や尿失禁、便失禁の症状が見られる方もいます。また骨盤の不安定さから起こる腰痛や姿勢不良を引き起こしている方もいます。
骨盤臓器脱は出産経験のある中高年の女性の約4割が発症すると言われ、辛い症状で悩まれている方も多いです。その一方で隠れた「疫病」とも言われ、潜在的的な患者数も多いと言われています。また尿失禁や便失禁がもたらす生活の質の低下は言うまでもありません。
現在明らかな症状がない方も、産後は骨盤底筋の運動を行い、上記の症状を予防することが大切です。また、骨盤を支える筋肉なので、骨盤底筋を鍛える事で骨盤の安定性が増し、姿勢の改善や、ぽっこりお腹の改善など美容としてのメリットもあります🌟
当院では、専門の理学療法士がお洋服の上から骨盤底筋に触れて、位置や収縮を確認しながら、お身体に合わせたトレーニング指導を行なっています。ご自身で意識しにくい部位でもあるので、ぜひご来院の上ご相談くださいませ🌱
引用文献:理学療法士のためのウィメンズ・ヘルス運動療法 P14〜18
骨盤臓器脱に対する治療とそのエビデンス J -stage