小児看護師が伝えるシリーズ④〜子どもの窒息について〜
小児看護師の西村です*
前回は誤飲についてお話ししました。今回は窒息についてお話しします。
誤飲も窒息もご家庭で注意していただきたい、よくある事例です。
食品による窒息は特に低年齢児で多いことがわかっています。消費者庁の報告によると、2014年から2019年までの6年間に発生した食品による子ども(14歳以下)の窒息死80件のうち、5歳以下が73件で9割を占めていました。
引用:日本小児科学会
幼い子どもの口の大きさは直径で約4cm。子どもの口の中に入るものなら、誤嚥や窒息の可能性があります。とくに2cm程度の小さなおもちゃは、のどを詰まらせやすく、窒息のおそれがありますので注意してください。もし、のどが完全に閉塞してしまうと、5分ほどで心停止にいたります。
その場で詰まらせたものを取り除かない限り、かなり重篤な状態に陥ってしまいます。
〈窒息のサイン〉
・のどを押さえ、苦しそうにしている
・口に指を入れる
・声を出せない
・顔色が急に悪くなる
・くちびるが紫色になる
・呼吸が苦しそうになる
このようなときは、すぐに119番通報をし、次のような応急処置をします。
★窒息時の応急処置★
引用:龍角散
引用:日本小児科学会
子どもの窒息を防ぐために、日頃の食事や身の回りのおもちゃなどを見直してみるのもいい機会ですね(^^)