補完食②
補完食は母乳やミルクで足りない栄養を補う為の食事ということを前回お伝えさせていだきました。今回は補完食が重きをおいている、量・質、授乳&ミルクについて詳しくお伝えしていきます✨
量⚖️
(日本ラクテーション・コンサルト協会、Complementary Feedingより引用)
WHOでは、6〜7ヶ月では1日3回食、12ヶ月までに5回食にしましょうとされています。←補食(おやつ)を含みます。
赤ちゃんの胃の容量は体重×30ml程度と言われていますが、これが一回で食べられる最大値です。
離乳食をあげている方はわかるかもしれませんが、赤ちゃんは(上の図、6〜8ヶ月頃体重8kg程度としての赤ちゃんの食事80〜140g程度)食べる量にも個人差があり、とても200gは食べきれないですよね。上の図から見とれるように、6〜8ヶ月頃には母乳では、200kcal程度のエネルギーの差が生じてきます。この差を埋めるのが補完食です(1g=1Kcalとした場合)このことから、2回や3回に食事を分けて与えることで、胃の小さな赤ちゃんの栄養を補っていきます。*WHOではどの時期にどのくらいの量(g)をあげるのかなどは決まりがありません。
質=栄養🍴
赤ちゃんの食事回数や量をいくら増やしたところで、水分の多く含んだものでは栄養は摂れませんよね。(極端な例では水を200ml飲んでもカロリーは0)補完食では目安として、写真のようにスプーンから落ちない硬さ(5倍粥)を推奨しています。カロリーで見ても、母乳69Kcal/100ml、10倍粥36Kcal/100g、71kcal/100gですので、母乳の栄養(kcal)に比例するためには5倍粥より水分を減らすことは、余計に量も必要になってしまうということです。その意味もあり、補完食では五倍がゆからのスタートを推奨しています。
大切な栄養素については、一つずつ次回お伝えさせていただきます。
母乳やミルクについて
補完食において、母乳やミルクについての考え方ですが、基本的には離乳食と同じく成長曲線に乗っているかがポイントです❗️
補完食では母乳は少なくとも2歳までは重要な栄養源とされており、ミルクに関しては書かれていません。ですが母乳と同じ進め方&積極的に授乳・ミルク量を減らす必要はないのではないかと考えられています。
次は栄養について詳しくまとめています。