—たまるお腹の脂肪の役割とは−
食事から取った脂質は消化・吸収された後、体を動かすエネルギー源や、細胞などをつくる材料として利用されます。余った脂肪はどうなるのでしょうか。予備のエネルギー源として体に溜まりますが、それが増えすぎると肥満となり、生活習慣病などの原因となります💦
人間の身体の2割前後は、脂肪でできています。例えば、体重60kgで体脂肪率20%の人なら、体脂肪量は12kgあるという計算になります。
それでは、身体にたまる3つの脂肪(中性脂肪、皮下組織、内臓脂肪)についてもう少し詳しく見てみましょう。3つの脂肪の特徴は、お金に例えるとよく分かります。
中性脂肪=お財布の中のお金
血液中の脂肪のことでエネルギーとしてすぐに使えるため、出し入れしやすい「お財布の中のお金」のようなものです。
内臓脂肪=普通預金
腸の周りにつく脂肪のことで、中性脂肪が増え過ぎると、内臓脂肪として蓄積されることもあります。溜まりやすい反面、実はすぐに減らせる いう特徴から、銀行に預ける「普通預金」のようなものです。
皮下脂肪=定期預金
お腹周りのほか、お尻や太ももの皮膚の下につく脂肪で、なかなか溜まりませんが、いったん溜まると減らしにくいことから、出し入れしにくい「定期預金」のようなものになります。
どこにどのくらいのお金(=脂肪)が溜まるのかは人によって違います。
痩せているのに血液中の脂肪(中性脂肪)が多い人もいれば、内臓脂肪がたまり、お腹かだけポッコリと出る内臓脂肪型肥満の人もいます。
また、中には身体に脂肪を溜め込みにくく、すぐに痩せるタイプの人もいます。
❗️脂肪の溜まり具合をチェック❗️
○ 中性脂肪
血液検査で数値のチェック
○ 内臓脂肪
へその位置の周囲を測り「腹囲 」で判定します。男性は85センチ以上、女性は90センチ以上だと内臓脂肪が蓄積していると推測できます。
○ 内臓脂肪、皮下脂肪
お腹周りがぽっちゃりしている人は、お腹やお尻の肉を自分でつまんでみましょう!
お肉がつまみやすければ皮下脂肪が多め、つまみにくくて感触が固めなら内臓脂肪が多めの傾向があります。
※ 腹囲には、内臓脂肪だけでなく皮下脂肪の厚さも含まれますが、上記の基準を超えた場合、内臓脂肪型肥満と判定されます。
ご自身の脂肪の種類を理解するために、是非ご参考にしてみてください。