栄養学

知っておいてほしい。加工方法の基準と成分表示の見方

さて、GW最終日。サプリメントについての詳細コラムについて今日で3回目*
1回目・2回目をお読みいただくとより理解が深まりますのでまだの方は先にそちらをお読みくださいね🌸

サプリメンテーションを始める前に、知っておきたいこと。

この3つはチェックして*そのサプリメント、身体に入れても大丈夫?

 

栄養ステイタスに差をつける、加工方法について。

どれだけ品質の良い原材料を使っていても、加工によって栄養価は大きく異なることを忘れてはいけません。ビタミンは熱・光・水によって壊れたり流れたりしてしまいます。食材が錠剤や粉末になるまでのプロセスで、栄養価の崩壊を最小限に食い止めることがメーカーの【技術力】です。

サプリメントを身体の中に取り入れるに当たって、お金を払う価値があるかどうかは、ここをチェックせずには決められません。単純に粉末にするだけなら熱風によって食材を乾燥させる方法が手軽な方法ですが、熱に弱いビタミンが壊れ、酸化して色が褪せてしまう傾向にあります。

一方で、食品にも多く採用されているフリーズドライ製法など、栄養価をそのままに閉じ込められる製造法や、水溶性ビタミンの体内吸収スピードに考慮したタイムリリース製法など、多くの技術が開発され、メーカーが特許を取得しています。原料が持つ「色」「香り」「味」を形状が変化した後も維持できる場合は高い技術力を持っていると言えます(色や香りに抗酸化成分は含まれています)。こうした加工技術によって粉末になった後に錠剤になりますが、この際に用いられるのが添加物です。配合できる栄養素が少ない場合は、固形にするために賦形剤や小麦粉を使うこともあり、小麦アレルギーの注意が必要になります。
他にも光沢材や甘味料、着色料など、どのような添加物がどれほど使われているかもメーカーによって異なりますので、成分表やパンフレットはくまなくチェックしましょう。逆にいうと、錠剤になっていない粉末タイプのサプリメントは必要な添加物が少ないので栄養素の配合割合が多くなりやすい傾向にあります。

 

配合量の多い成分順に記載されています。

サプリメントの原材料には「合成」と「天然」があります。この二つの大きな違いは細胞内外での働きです。天然成分は細胞の中まで入って働くことができますが、合成はできません。そのため、天然成分は高価で合成成分は安価な傾向にあります。
安価で吸収率の低いものを大量にとるか、高価でも品質が高いものを毎日少しずつ摂るか。

成分表の正しい表記は、メーカーの姿勢の表れです。

【信頼性に欠けるサプリメント】
表記順:セルロース、ショ糖脂肪酸、果糖ブドウ糖液糖、ビタミンB1,B2,B6,ビタミンC
※栄養素ではなく、甘味料や添加物の方が多いということ。

 

【信頼できるサプリメント】
原材料が天然の場合は素材名合成の場合は化学名で表示
表記順:〔天然〕アセロラ、ふすま、魚油、大豆、海藻
    〔合成〕VB1、VB2、VB6、VC、VE、葉酸
※添加物は最後に表記してあることが良いものの条件です。
これとは別に栄養素配合表もチェックしましょう。サプリメント1粒の重さ-栄養素配合量=添加物量です。
(※1μg=0.0001mg)  

 

生産ラインをチェック!

通常、天然の食材を原材料に使うとコストは高くなりますし、栄養価の壊れない加工法(技術)を採用するとよりコストがかさみます。その結果、販売価格が高額になってしまうのですが、例外として自社農場・自社工場を所有しているメーカーはコストの削減ができ、販売価格を抑えることができます。この場合は、衛生管理や品質チェックが第三機関によって正しく行なわれているかなどをチェックすると良いでしょう。きちんとしたメーカーであれば、パンフレットを見れば管理基準が「自社調べ」となっているか「第三機関」になっているかが分かります。

 

【基本のき】パンフレットを読みましょう。

パンフレットは商品の身分証明書のようなものです。どこから来てどのように作られ、どのような過程を経て手元に届いたのかがわかります。良心的なメーカーほど特許技術やGMP取得を差別化のためにもきちんとアピールしています。よく効くと思っていたらステロイドや下剤が配合されていたなんていうケースも後を絶ちません。効果だけでなく「品質」にこだわることが大切です。また、人気があるからといって効果が実証されているわけではありません。例えば、コラーゲンやヒアルロン酸も十分なエビデンスが待たれるところです(ヒアルロン注射は別)。今後、科学的根拠が表示できるようになることでこのようなサプリメントは劣勢となり、淘汰されていくことが予測されますが、お金を払う立場としては知識をもって全うな製品を選びたいところです。

 

同じサプリメント名でも含有量が異なるケースがあります!

(↑ LUVTELLIⅡ -BASIC NUTRITION BOOK-     ABOUT VITAMINS &MINERALS p186より引用)

同じ成分を含むサプリメントでもメーカーによって原料も品質管理も違い、また栄養素の含有量も異なります。加工技術やGMPの取得、それに含有量には原料のコストがかかりますので、これらはある程度価格に反映されています。同じヘム鉄の鉄剤でも国内のサプリメント会社5社で比較してみると、1日10mgのO社もあれば、なんと1日1mg、1/10の含有量のメーカーもあります。原料が少ないものを錠剤にするためには小麦粉や賦形剤などで膨らみをもたせるため、添加物が多くなる傾向に。パンフレットや表示ラベルをよく見て信頼できるメーカーを見つけましょう。
広告に芸能人を起用しているものや、パッケージがやたら華やかなものは、広告費・外装費がかさむために品質管理にかけられる費用が必然的に減ります。本当に品質に自信のあるメーカーは、広告にお金をかけません。

 

当院で扱っているサプリメントメーカーは、妊娠中・授乳中の方・お子さんにも安全にお摂りいただけることを最優先に、ここまで記載させていただいた基準を全て網羅するメーカーのものを取り扱っております。

 

当院のものだけに限らず、ご自身で正しい知識と選ぶ基準を持ち、上手にサプリメンテーションを取り入れて行きましょう*

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