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【助産師目線での産後ケアの重要性】

こんにちは、初めて。
女性とこどもの保健室代表、粕谷ももの妹、粕谷かなと申します。

助産師として、聖路加国際病院にて経験を積み、現在は地元山形の公立病院にて地域の産前産後の女性のサポートにトータルで携わっております。今日は、お産の現場にいる立場から、産後ケアの重要性についてお話させて頂きたいと思います。

出産時の出血量

出産は出血を伴います。母子手帳の出産時の記録のページを見たことがあるでしょうか?出血量の欄に少量、中量、多量とありいずれかに丸がついていると思います。出産時平均300mlの出血をするといわれていますがこれも個人差がありますので500mlを超えた場合、出血量多量となります。主産で300mlの出血をして、さらに出産後みんなすぐ出血が止まるわけではなくその後も生理の時のように徐々に減っていくので産後のお母さんの体は貧血状態です。また、すぐに赤ちゃんへの授乳が始まります。そこでも鉄分は失われてしまうのでお母さんに蓄えてある鉄分は空っぽに近い状態といわれています。産後のお母さんたちとかかわっていると、いくら栄養士さんたちが考えた病院の食事でも鉄分は補われているのだろうか(鉄分に限らずですが)と疑問におまいます。中には順調なことに出産時の出血量が100mlもいかない人がいます。50ml台とか。素晴らしいことですが、そんなお母さんと出血量が500ml~1000ml近いお母さんと食事の内容が同じことにちょっと疑問を感じています。もちろん産後に必ず採血をして貧血が進行していないか確認しますが、鉄剤が処方される程度です。中には輸血が必要な人もいますが、その場合を除いて鉄剤だけでは到底補いきれない気がします。退院後もずっと内服するわけではないでしょうし、次回採血で値が改善していたら内服は終了してしまうでしょう。鉄剤はキリキリと胃が痛くなりますし。便が黒くなりますが、鉄剤が本当に身体に吸収されているのか、疑問に思うこともあります。

貧血状態だと

そんなお母さんたちは

疲れやすい、産後髪が抜ける、白髪が増えてきた…

など様々な訴えが聞かれます。栄養がとれていない状態では子育て中に疲れはたまっていく一方ですし髪まで十分に栄養が行き届きません。バランスのよい栄養たっぷりな食事を毎日とるのはとても難しいことだと現場で働きながら感じています。

産後ケアの重要性

産後はどうしても自分のことを後回しにしがちですよね。頑張っていますよね*でもお母さんだって栄養やカラダのケアが必要です。お母さんのカラダが元気であることは子育てをしていく上で大切です。自分が元気になると行動力も増えます*なので産後ケアはとっても大事になってます。助産師の立場で働いていると子育てしながら自分のカラダのケアをすることは本当に難しいなと感じていますが、こちらの施設では保育士がいる託児付きで専門家のサポートをうけることができます。わたしのカラダなんて後でいいや。と思わず、普段から頑張っている分しっかりとケアをしてあげましょう*

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